Home
»
Excelの基本操作の目次
»
入力規則
»
ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)を使って入力する
ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)を使って入力する:Excelの基本操作
ドロップダウンリストを使って入力する
参照するリストの範囲に名前を定義する
テーブルを利用して自動で増減するプルダウンリストを作成する
リスト以外の値を入力したい
リストから選択して入力する
Topへ
入力済みのデータをリストとする方法は
Excelでの入力の仕方
で[Alt]+[↓]キーを押して、リストを表示する方法を説明しました。
このページでは入力規則という機能を使ってドロップダウンリスト(プルダウンリスト)を作成する方法を説明します。
あらかじめ設定したリストから選択して入力しますので、リスト外のデータの入力を制限したり、入力時の間違い(誤変換など)を防ぐことが可能になります。
シートに入力したデータをリストにする方法
一般的なドロップダウンリスト(プルダウンリスト)の設定方法です。
リストに表示するデータを入力するシートとは別のシートにあらかじめ入力しておく方法です。
ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)に表示するデータをあらかじめ入力します。
ここでは。
シート2のB2:B9セル
に入力しました。
リストからデータを入力するセルを選択します。(入力規則を設定するセルを選択します。)
ここでは、
シート1のB2セル
を選択しています。
[データ]タブのデータツール グループにある[データの入力規則]を実行します。
データの入力規則 のダイアログボックスが開きます。
[設定]タブを選択して、入力値の種類で「リスト」を選択します。
元の値にリストに表示する値のセル範囲を指定します。
元の値の欄にカーソルを表示して、Sheet2の B2:B9をマウスで選択すると、下図のように元の値に、Sheet2!$B$2:$B$9 と入力されます。
リストの元の値は、区切り文字で区切られたリストか、単一の行、単一の列の参照である必要があります。
そうでない場合は下図のような警告が表示されます。
入力規則を設定したセルを選択し、▼ボタンをクリックすると、設定したドロップダウンリストが表示されます。マウスで選択すると入力されます。
キーボード操作なら[Alt]+[↓]キーでドロップダウンリストが開きます。[↓][↑]キーで選択して、[Enter]キーで入力します。
ちなみに、このダイアログボックスでマウスで
別シートの範囲を指定できるようになったのは、Excel2010から
です。
Excel2007ではSheet2!$B$2:$B$9とキーボードで入力することは可能でしたが、マウスで指定することはできませんでした。
Excel20013以前では別シートの範囲を元の値に使うには INDIRECT関数や名前の定義などを使う必要がありました。
Excel(エクセル)基本講座:ドロップダウンリストを設定する
Excel2007(エクセル2007)基本講座:入力規則の使い方【リスト編】
エクセル2010基本講座:データの入力規則の使い方(ドロップダウンリスト)
リストにするデータを直接指定する方法
入力規則の設定画面でリストに表示するデータを入力しておく方法です。
リストに表示するデータ数が少ないときなどはシートに入力せずに済みます。
リストからデータを入力するセルを選択します。(入力規則を設定するセルを選択します。)
ここでは、シート1のB2セルを選択しています。
[データ]タブのデータツール グループにある[データの入力規則]を実行します。
データの入力規則 のダイアログボックスが開きます。
[設定]タブを選択して、入力値の種類で「リスト」を選択します。
元の値にリストに表示する値を入力します。
福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県,沖縄県 のように、
カンマ(,)区切りで入力します。
入力規則を設定したセルを選択し、▼ボタンをクリックすると、設定したドロップダウンリスト(プルダウンリスト)が表示されます。マウスで選択すると入力されます。
キーボード操作なら[Alt]+[↓]キーでドロップダウンリスト(プルダウンリスト)が開きます。[↓][↑]キーで選択して、[Enter]キーで入力します。
参照するリストの範囲に名前を定義する
Topへ
前項ではリストとして利用するデータのセルを参照しました。
参照するセル範囲に名前を定義すると、入力規則の設定の可読性が上がると思います。
リストにするデータに増減がないケースでは便利です。増減がある場合は次項のテーブルを利用します。
定義された名前を使ったプルダウンリストでは、定義したセル範囲の中に空白(空欄)がないことに注意してください。
範囲の中に空欄のセルがある場合、リスト以外の値を入力できてしまいます。
詳細は
リスト以外の値を入力したい
のC項をご覧ください。
セル範囲B2:B9に「九州」と名前を定義します。
見出し行を含めた範囲(B1:B9)を選択して、[数式]タブの定義された名前グループの[選択範囲から作成]を実行します。
データ範囲の先頭行(見出し行)には定義する名前「九州」を入力してあります。
「上端行」にチェックが入っているのを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
入力規則を設定するセルを選択して、[データ]タブのデータツール グループにある[データの入力規則]を実行します。
データの入力規則のダイアログで入力値の種類を「
リスト
」とします。
元の値に定義した名前を入力します、ここでは「
=九州
」と入力します。
▼ボタンをクリックすると、設定したドロップダウンリスト(プルダウンリスト)が表示されます。マウスで選択すると入力されます。
キーボード操作なら[Alt]+[↓]キーでドロップダウンリスト(プルダウンリスト)が開きます。[↓][↑]キーで選択して、[Enter]キーで入力します。
テーブルを利用して自動で増減するプルダウンリストを作成する
Topへ
リストの元の値にテーブルを指定すると、データの増減によって自動でリストの範囲を伸ばしたり、縮めたりすることができます。
テーブルが1列の場合
は、=INDIRECT("テーブル1") のようにテーブル名を指定するだけですみます。
ここでは、ちょっと面倒に思われるかもしれませんが、
複数列のテーブルを使って、その1つの列をドロップダウンリスト(プルダウンリスト)に表示します。
テーブルに変換したのちに、テーブルの一部に名前を付ける方法もありますが、あえてここではINDIRECT関数 + 構造化参照を使う方法で説明しています。
なお、ドロップダウンリストに空白行が表示されるのが気になる方は
連動するドロップダウンリストをテーブルを利用して作成する
をご覧ください。
ドロップダウンリストに使用するテーブルを作成します。
テーブルにするデータ範囲(見出し行を含めて)を選択します。
D2:D9セルを選択して、[挿入]タブの[テーブル]を実行します。
または、ショートカットキー [Ctrl]+[T]キーを押します。
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。
選択範囲をテーブルに変換しました。
テーブルの名前は テーブル内のセルを選択すると、テーブルツール リボンが表示されます。
[デザイン]タブのプロパティ グループのテーブル名に表示されています。
このインプットボックスに「九州」と入力して、テーブル名を九州に変更します。
入力規則のドロップダウンリストにテーブルを設定する
入力規則を設定するセル B2 を選択して、[データ]タブの[データの入力規則]をクリックします。
データの入力規則の[設定]タブを選択します。
入力値の種類で「リスト」を選択します。
元の値に「
=INDIRECT("九州")
」とテーブル名を指定します。
INDIRECT関数を使うのがポイントです。
ドロップダウンリストにテーブル「九州」の値が表示されました。
テーブルに「沖縄県」を追加すると、ドロップダウンリストにも表示されます。
入力規則のドロップダウンリストにテーブルの列を設定する
テーブルに複数列があるとき、その1つの列をドロップダウンリストに表示するには、テーブルの列を指定します。
ここの例では
「テーブル1」の1つの列「九州」をドロップダウンリストに表示する例
を示しています。
下図では、右の「中国」は「テーブル2」となっています。別のテーブルですのでご注意ください。
入力の種類で「リスト」を選択します。
元の値に
=INDIRECT("テーブル1[九州]")
と入力します。
テーブルの名前は "" でくくり、列見出しは[ ] でくくって指定します。
テーブルの列の要素がドロップダウンリスト(プルダウンリスト)に表示されました。
テーブルにデータを追加すると、ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)にも追加されたデータが表示されます。
テーブルのデータを減らすと、ドロップダウンリストに表示されるデータも自動で減少します。
リスト以外の値を入力したい
Topへ
ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)と異なる値を入力すると、下図のようなエラーメッセージが表示されて、入力ができません。
ここでは、リストから選択する値と異なる値を入力できるようにしたい場合の設定例を説明します。
このエラーメッセージを出さなくするには、データの入力規則のダイアログボックスで[エラーメッセージ]タブを選択します。
「無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する」のチェックを外します。
↓
リストに無い値が入力できました。
データの入力規則のダイアログボックスで[エラーメッセージ]タブを選択します。
スタイルで「注意」または「情報」を選択します。
ここでは、エラーメッセージに「リスト以外の値が入力されます。」と入力しました。
↓
「注意」のメッセージが表示されます。「はい」をクリックするとリスト以外の値を入力することができます。
↓
リストに無い値「北海道」が入力されました。
リスト範囲に名前を使う方法で入力規則を設定するとき、その
リスト内に空白のセルを含んでいるとリスト以外の値が入力できます。
九州と名前を定義しているセル範囲は B2:B10ですが、B10セルは空欄のままになっています。
↓
入力規則の設定は下図のようにしています。
「空白を無視する」のチェックが入っているのを確認します。
↓
リストに無い値「北海道」が入力されました。
この場合は、「空白を無視する」のチェックを外すと、リスト以外の値は入力できなくなります。
↓
Home
|
Excel 2016の使い方の目次
|
Excel 2016でのデータの入力
|ドロップダウンリスト(プルダウンリスト)を作成する方法