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年賀状などのはがきの宛名で連名を作成する
- 宛名に連名を印刷したい場合は、住所録もちょっと細工が必要になります。
連名と連名の敬称の列が増えています。
連名が必要でないケースは年賀状などのはがきの宛名で連名を作成する(差し込み印刷)をご覧ください。
- はじめに年賀状に差し込む宛名の住所録(下表のようなもの)を作成して保存しておきます。
Wordの差し込み印刷で使用するのに便利なように、Wordで作成される住所録をExcelで作成します。
Wordで作成してもよいのですが、Excelで作成した方が操作性がよいと思いますので、この方法で説明します。 - 作成する住所録の項目は下表にようにしました。
No |
氏名 |
姓 |
名 |
敬称 |
連名 |
連名の敬称 |
会社 |
部署 |
役職 |
郵便番号 |
住所_1 |
住所_2 |
住所_3 |
電話番号 |
1 |
高田 一郎 |
高田 |
一郎 |
様 |
あけみ |
様 |
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8900001 |
鹿児島市千年1丁目12-3 |
アイウエオビル302号室 |
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2 |
井上 浩太 |
井上 |
浩太 |
様 |
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8894303 |
えびの市池島12番地 |
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3 |
飯田 幸男 |
飯田 |
幸男 |
様 |
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8140021 |
福岡市早良区荒江1-11-3 |
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4 |
上野 興三 |
上野 |
興三 |
様 |
朋美 |
様 |
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5630022 |
池田市旭丘2丁目3-4 |
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5 |
植田 幹夫 |
植田 |
幹夫 |
様 |
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1160002 |
荒川区荒川3丁目1-6 |
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6 |
榎田 紘一 |
榎田 |
紘一 |
様 |
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0798401 |
北海道旭川市秋月一条2丁目3-7 |
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- このウィザードを利用するのは郵便番号の印刷が便利なためです。
自分で配置を作成すると、この位置を決めるのが結構面倒なのです。
また、年賀状だけではなく喪中はがきや一般のはがきのあて名を作成するのも簡単にできます。
- [差し込み文書] タブの[はがき印刷]→[宛名面の作成]を選択します。
- 「はがき宛名面印刷ウィザード」が開始されます。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 「はがきの種類を選択してください」で「年賀/暑中見舞い」にチェックが入っているのを確認します。
「背景にはがきを表示する」にチェックが入っているのを確認します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 「はがきの様式を指定してください」で「縦書き」にチェックが入っているのを確認します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 「宛先/差出人のフォントを指定してください」のフォントで使用するフォントを選択します。
ここでは「HGP行書体」を選択しました。
「縦書き時の番地の書式を指定してください」の「宛名住所内の数字を漢数字に変換する」「差出人住所内の数字を漢数字に変換する」にチェックが入っているのを確認します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- この設定を有効に利用するには住所録の番地などは半角の数字や半角のハイフンにします。
全角の数字は漢数字に変換されません。
- 「差出人を印刷する」にチェックを入れると宛名面に差出人の住所等を印刷できます。
印刷する項目に入力します。
[次へ]ボタンをクリックします。
- 宛名印刷に使用する住所録を指定します。
前の項で作成したExcelファイルを使用しますので、「既存の住所録ファイル]にチェックを入れます。
[参照]ボタンをクリックして、ファイルを指定します。
- ここの画面は各自の環境(保存している場所)によって異なります。
「宛名の敬称を指定してください」で「様」を選択しました。
「住所録で敬称が指定されているときは住所録に従う」にチェックを入れました。
[次へ]ボタンをクリックします。
- はがき宛名面印刷ウィザード の終了画面が表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
- 住所録を作成しているシート名を選択します。
「先頭行をタイトル行として使用する」にチェックが入っているのを確認します。
[OK]ボタンをクリックします。
- 年賀状の宛名面が表示されました。
- Wordの宛名印刷ウィザードで作成されるものに「連名」を次の行に作成して、下揃えにすることで簡単に連名が表示できます。
- フィールドの表示は[差し込み文書]タブの[結果のプレビュー]で切り替えることができます。
しかし、下図のように名前の位置がちょっとずれてしまいます。
- このずれをなくするために、姓と名に分解し、さらに頭下げや姓と名の間隔などを作成するためにちょっと小細工をします。
このレイアウトには、テキストボックスに表を作成して、この表に名前などを配置しています。
この表を8分割にします。
- フィールドを選択して、[Delete]キーを押して削除します。
下図には「社名」「部署名」のテキストボックスが表示されていますが、以降の説明図では説明上不要なので削除しています。
- 空になった表内を右クリックして、[セルの分割]を選択します。
- セルの分割で列数 2、行数 4とて[OK]ボタンをクリックします。
- 操作するのにフォントサイズが 26ptと大きすぎるため、一旦ここでフォントサイズを 14ptに落とします。
表全体を選択して、[ホーム]タブのフォントサイズを 14Ptとしました。
また、表の各セルの高さは適当に調整しました。
細かくは、後でデータを差し込んでから調整し直します。
- 表の各セルに各フィールドを配置します。
表内のセルを選択して、[差し込み文書]タブの[差し込みフィールドの挿入]→[姓] としています。
- 各セルにフィールドが配置できました。
なお、敬称の部分もセルの分割で列2、行1に分割して、フィールド「敬称」とフィールド「連名の敬称」を挿入します。
- 各セルの各フィールド名の前にカーソルを表示して、[ホーム]タブの[均等割り付け]を実行します。
下図は「名」と「連名」は均等割り付けを実行した後の画面です。
- 表全体を選択して、フォントサイズを 26ptに戻します。
フィールドの名前が一部見えなくなりますが、気にしてはいけません。
- フィールドの表示を[差し込み文書]タブの[結果のプレビュー]で切り替えます。
- 連名が正確に表示されていません。
表の各セルの高さを調整します。
- 名前や連名がうまく表示されるように表の高さを調整します。
- 年賀状の印刷をするときは試し印刷を行い、意図したように印刷されるかをあらかじめ確認してください。
- 年賀状に宛名を印刷します。
- [はがき宛名面印刷]タブの[印刷]グループにある[すべて印刷]を実行します。
- [差し込み文書]タブの[完了と差し込み]→[文書の印刷]を実行しても同じ動作になります。
- 印刷するデータを指定します。
[OK]ボタンをクリックします。
- 使用するプリンターの電源をオンにします。
印刷に使用するプリンターを指定します。
[OK]ボタンをクリックすると印刷が開始されます。
- 列見出し「住所_2」に アイウエオビル302号室 と入力されています。
半角のカタカナが入力されていて、印刷時には横向きになってしまいます。
元のデータを全角のカタカナに直せば済む話なのですが、量が多くて・・・など、訂正できないときの対処例です。
- フィールドの一般書式スイッチ「\* DBCHAR」を使って、半角の英数字およびカタカナを全角文字に変換します。
詳細は フィールドの一般書式スイッチ やフィールドについて をご覧ください。
- [Alt]+[F9]を押して、フィールドコードを表示します。
- 住所_2の部分のフィールドコートに \* DBCHAR を追加します。
{ MERGEFIELD 住所_2 \v \m \* DBCHAR } とします。
なお、下図は説明用に表を広げてコードが表示されるように調整しています。
- 具体的には 「\* DBCHAR」という文字列をコピー([Ctrl]+[C])して、
{ MERGEFIELD 住所_2 \v \m l} mの後ろの半角の字の後ろにカーソルを表示し、
[Ctrl]+[V] で貼り付けます。
- 住所_2の半角カタカナが全角に変更され、ちゃんと表示されています。
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