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数式でテーブル名を使用する
- Excelの数式の設定に「数式でテーブル名を使用する」というのがあります。
文字通り、テーブルを使っているときにこの設定が影響してきます。
- [ファイル]タブをクリックしてバックステージビューを開きます。
[オプション]を選択します。
- [数式]を選択すると「数式でテーブル名を使用する」の設定があります。
チェックボックスの ON/OFF で設定を切り替えます。
- なお、この設定「数式でテーブル名を使用する」は日本語としてはちょっと誤解しそうです。
範囲をテーブルに変換すると、テーブル1といった名前が定義されます。この範囲の名前 テーブル1 というのは数式で使用できます。
この設定は 構造化参照を使用するか否かの設定であります。このような使い方は 数式でテーブル名を使用する で書いています。
- 下図はオフの時、数式に「テーブル1」という名前を使用した例です。構造化参照ではありませんので、誤解のないようにしてください。
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数式でテーブル名を使用するがオフの時 Topへ
- 数式でテーブル名を使用するがオフの時、データ範囲をテーブルに変換しても構造化参照は使用できません。通常のセル参照の数式となります。
- テーブルに設定する範囲B2:E6を選択しました。
- [挿入]タブの[テーブルとして書式設定]→[テーブルスタイル(淡色)9]を選択しました。
- [OK]ボタンをクリックします。
- テーブルが設定されました。
- E3セルに計算式を入力します。
=C3*D3 と入力されました。(通常の数式と何ら変わりません)
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数式でテーブル名を使用するがオンの時 Topへ
- 数式でテーブル名を使用するがオンの時、データ範囲をテーブルに変換すると構造化参照が使用できます。
- 上記1〜4と同じ操作でテーブルを作成しました。
- E3セルに計算式を入力します。
= を入力して、C3セルをクリックすると[@単価]と入力されました。
* を入力してD3セルをクリックすると[@数量]と入力されました。
- 数式は=[@単価]*[@数量]となりました。
- 「数式でテーブル名を使用する」をオンにすると、構造化参照を使った数式を利用することができるようになります。
構造化参照の使い方は テーブルの構造化参照を利用する をご覧ください。
- Excelの数式でテーブル名を利用してみます。 これは名前の定義によるテーブルの名前になります。
構造化参照とは関係ありませんので、ご注意ください。つまり、上の設定には関連しません。
- B2:C16の範囲をテーブルにしました。テーブルの名前を「単価表」としました。
- 下図はテーブルツールのデザインタブで「テーブル名」に「単価表」と入力して、テーブル名を定義した状態を示します。
- H列に単価表から単価を取り出します。
=VLOOKUP(F3,単価表,2,FALSE) としています。 数式内に 単価表 というテーブル名を使っています。
- テーブル「単価表」に 「ぶどう」を追加します。テーブルの範囲が自動で拡張されました。
単価を取り出すセル H9セルの数式は 上のセルをコピーするだけで済みました。つまり、上と同じ数式が利用できます。
- では、セル範囲で数式を作成していたらどうなるのでしょうか?
テーブル名を使用すると不要で合った数式の変更が必要になります。以下の操作例を見ていただくと面倒さが分かると思います。
参照するセル範囲が増減するようなケースではテーブル名(テーブル機能)を利用すると便利です。
- H3セルは =VLOOKUP(F3,Sheet1!$B$3:$C$6,2,FALSE) となります。
- B7セルに「ぶどう」を追加して、H9セルの計算をすると・・・
VLOOKUP関数で参照するセル範囲がSheet1!$B$3:$C$6 となっているので、エラーとなります。
- 数式のセル範囲を Sheet1!$B$3:$C$7 と変更します。
さらに、上のセルH3:H8も同じ数式に変更する必要があります。
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