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郵便番号で住所を入力する：エクセル Q&A(Tips)

• ここではMicrosoft Office IME 2010を利用した例で説明します。
  IME2003以前の方はIMEで郵便番号から住所を入力するをご覧ください。

はじめに　　　　topへ

• Excel2007までは「郵便番号変換ウィザード」がアドインとしてMicrosoftから提供されていました。
  • Excel2003以前で郵便番号変換ウィザードを利用したい場合は郵便番号変換ウィザードを利用するをご覧ください。
• Excel2010ではCodeplexからアドインをダウンロードすることで利用できます。
  • Excel2010で郵便番号変換ウィザードを利用したい場合はExcel2010(エクセル2010)基本講座：郵便番号変換ウィザードを利用するをご覧ください。

郵便番号で住所を入力する　　　　topへ

• ここではMicrosoft Office IME 2010を利用して、郵便番号を入力し「変換」で住所を出す方法を書きます。
  • IME2003以前の方はIMEで郵便番号から住所を入力するをご覧ください。
• 操作手順
  1. 郵便番号がすでにA列に入力されているとします。B列に住所を表示したい・・・という状況です。
     • キーボードから郵便番号を入力し、[Space]キーで逐次変換する方法でも同様です。
       「5」の状態になると思いますので、途中は飛ばしてください。
  2. A列の郵便番号をB列にコピーして貼り付けます。
  3. B列に貼り付けた郵便番号を選択します。
     
  4. キーボードの[前候補/変換(次候補)]キーを押し、再変換します。
     • 4-1　運が悪い?・・・と、「890」の部分が変換対象となっています、これではまずい・・・・
       
     • 4-2　[Shift]+[→]キーで変換対象を「890-0003」までに広げます。
       再度キーボードの[前候補/変換(次候補)]キーを押し、再変換します。
       
  5. 「890-0003」が変換対象になっている状態で[前候補/変換(次候補)]キーを押し、「住所に変換」を選択します。　
     クリックしてもよいし、[↓]キーを押して選択後[Enter]キーを押してもよいです。
     
  6. 住所に変換されました。
     

住所のふりがなを入力する　　　　topへ

• 郵便番号から住所を入力した場合、この住所のふりがなは郵便番号になっていますので、PHONETIC関数で取り出すことができません。
• 前と同じく、Microsoft Office IME 2010を利用します。
  1. 住所をふりがなの列にコピーして貼り付けます。
  2. 住所を選択し、[前候補/変換(次候補)]キーを押し、再変換します。
     適切なものを選択します。
     
  3. 住所のふりがなが入力できました。
     
• VBAでB列にふりがなをセットすることもできます。
  適切なものに変換されるとは限りませんので確認が必要です。
  • コード例
    

    Sub furigana() 　　With Range("B2:B5") 　　　　.SetPhonetic 　　　　.Phonetic.Visible = True 　　End With End Sub

  • 実行後
    

住所の都道府県を取り除く　　　　topへ

• 都道府県を取り除きたい場合は、関数を使って取り出すことができます。
  1. どこか空いた列に「=IF(MID(B2,4,1)="県",MID(B2,5,LEN(B2)-4),MID(B2,4,LEN(B2)-3))」と入力します。
     
     • いじわるな住所?が含まれる例でも大丈夫？
       
  2. 取り出した住所をコピーして、B列に「値」を貼り付けます。
     D2:D4セル(1列飛ばして取り出していた例です)を選択して[ホーム]タブの[コピー]、B2セルを選択して[ホーム]タブの[貼り付け]→[値]を実行します。
     
  3. 都道府県を取り除いた住所に変更できました。
     
• 使用した数式について
  • 数式は「=IF(MID(B2,4,1)="県",MID(B2,5,LEN(B2)-4),MID(B2,4,LEN(B2)-3))」としましたが、やけに難解に思われますか？
  • MID(B2,4,1)="県"　は住所の文字列の4文字目が「県」である　としています。
    IF関数で、4文字目＝「県」であったら、MID(B2,5,LEN(B2)-4)　住所の文字列の5番目から　文字列の文字数-4文字を取り出す　ということにしています。
    さて、この「-4」というのが必要か?　ということですが、取り出す文字数が文字列の文字数より大きくてもエラーとはなりませんので不要と考えてもよさそうです。
    しかし、取り出す文字数は指定しないといけないので、LEN(B2)　としてもよいと思われます。
    すると、数式は　=IF(MID(B2,4,1)="県",MID(B2,5,LEN(B2)),MID(B2,4,LEN(B2)))　となります。
    でも・・・、文字数を計算せずとも県が得られる最大の文字数を仮に指定してもよいのでは？・・・・とも考えたりします。
    扱う住所の文字数はどう考えても100文字を超えることはないだろう・・・と決断できれば、
    数式は =IF(MID(B2,4,1)="県",MID(B2,5,100),MID(B2,4,100))　とすることもできます。
• 他の考え方の数式
  • 県の位置が3か4と分かれば、それ以降の右側の文字列を取り出せばよい・・・・と考えると
    =IF(MID(B3,4,1)="県",RIGHT(B3,LEN(B3)-4),RIGHT(B3,LEN(B3)-3))　とすることもできます。
  • そもそも、県の位置はFIND関数で見つければ?
    =RIGHT(B2,LEN(B2)-FIND("県",B2))　とすることもできます。
    ただし、これは県だけですので、都道府県が混在しているデータでは不向き・・・といえそうな気がします。
  • 都道府県名を削除するのだから、SUBSTITUTE関数が使えるのでは？・・・・となると、
    都道府県名は　LEFT(B2,IF(MID(B2,4,1)="県",4,3))　で取り出せるので、
    =SUBSTITUTE(B2,LEFT(B2,IF(MID(B2,4,1)="県",4,3)),"")
    となります。
    • 都道府県名を　IF(MID(B2,4,1)="県",LEFT(B2,4),LEFT(B2,3))　で取り出すと考えれば、
      =SUBSTITUTE(B2,IF(MID(B2,4,1)="県",LEFT(B2,4),LEFT(B2,3)),"")
      となります。
• 置換機能を使って簡単に取り出せる？
  • 検索する文字列に「*県」と入れて、置換後の文字列は空欄のままとして[置換]する方法が考えられます。
    しかし、この方法には取り扱う住所に制限があります。
    下表の住所をご覧ください、県名以外に「県」という文字が使われています。
    これらが取り扱うデータに含まれていたら、ちょっと困ったことになります。ご注意ください。
    • 住所に「県」が含まれるものの例(2013年1月24日作成したものです)
      

      郵便番号	住所
      326-0328	栃木県足利市県町
      380-0836	長野県長野市南県町
      380-0838	長野県長野市県町
      386-1600	長野県小県郡青木村
      389-0517	長野県東御市県
      390-0812	長野県松本市県
      396-0621	長野県伊那市富県
      452-0962	愛知県西春日井郡春日町下之郷
      485-0004	愛知県小牧市田県町
      500-8176	岐阜県岐阜市県町
      501-2100	岐阜県山県市
      501-2504	岐阜県岐阜市山県岩
      501-6043	岐阜県羽島郡笠松町県町
      582-0018	大阪府柏原市大県
      669-2401	兵庫県篠山市奥県守
      669-2402	兵庫県篠山市県守
      731-3500	広島県山県郡安芸太田町
      857-0878	長崎県佐世保市山県町
      880-1100	宮崎県東諸県郡国富町
      889-1900	宮崎県北諸県郡三股町
      889-4400	宮崎県西諸県郡高原町