日付の表示形式:エクセル2010基本講座

2021/07/07

日付の表示形式のユーザー定義の例	日付の表示形式の書式
日付の表示形式で西暦と和暦を選択する	和暦と西暦を併記する
月を英語で表示したい	曜日も同じセルにかっこ付きで表示したい

日付の表示形式のユーザー定義の例　　　 topへ

ここの例はセルに「入力値」を入力して、そのセルの表示形式を「表示形式」に設定すると、「表示例」になるというのを示しています。
説明上、「入力値」「表示形式」「表示例」が別々のセルで示していますが、これらは同一のセルで行います。

日付の形式で入力すると日付の表示形式が設定されます。
例えば、セルに　3/12　と入力すると、3月12日　と表示されます。
セルの値は数式バーに表示されるように　2021/3/12　と日付データが入力されています。
このセルの表示形式はショートカットキー [Ctrl]+[1] (テンキーの1は使用不可)　を押すと表示されます。
すると、ユーザー定義の m"月"d"日" が設定されているのがわかります。
また、標準で準備されている表示形式は2つあります。
日付が入力されているセルを選択します。
[ホーム]タブの数値グループにある数値の書式のプルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を展開します。
「短い日付形式」または「長い日付形式」を選択します。
既定で準備されている数値の表示形式が設定されました。
短い日付形式は年/月/日　の形式で表示されます。
長い日付形式は　年月日に曜日が付いた形式で表示されます。
この表示形式がどのような設定になっているのかを確認します。
「ホーム」タブの数値グループにあるダイアログボックス起動ツールをクリックします。
ショートカットキーは [Ctrl]+[1] です。
短い日付形式は　*2012/3/14　が設定されているのがわかります。
長い日付形式は　*2012年3月14日水曜日　が設定されているのがわかります。
これらの表示形式の書式を確認するには「ユーザー定義」で確認することができます。
短い日付形式は　yyyy/m/d　となっているのがわかります。
長い日付形式は　[$-x-sysdate]dddd, mmmm dd, yyyy　となっていました。ExcelのバージョンはMicrosoft365です。
*(アスタリスク)で始まる形式はオペレーティングシステムで指定する地域の日付の表示形式の設定が使用されるためこのような書式になっているものと思われます。
[$-ja-JP]yyyy"年"mmm"月"d"日 "dddd　で良いと思います。

日にちと曜日を表示する

セルの書式設定ダイアログボックスが表示されます。
「表示形式」タブを選択します。
分類で「ユーザー定義」を選択して、種類のボックス内に設定する表示形式の書式を入力します。
下図はセルに「2011/9/25」と日付型のデータが入力されています。このセルを選択して表示形式「d(aaa)」を設定した画面です。
セルは表示形式の書式に応じて　25(日)　と表示されています。

入力はシリアル値とします。セルの値には年月日のデータが必要です。
- 入力は「2018/1/23」として、セルの表示形式を　d(aaa)　とすると、　23(火)　と表示されます。
  セルの表示形式を　d(aaaa)　とすると、　23(火曜日)　と表示されます。
  セルの表示形式を　d(ddd)　とすると、　23(Tue)　と表示されます。
  セルの表示形式を　d(dddd)　とすると、　23(Tuesday)　と表示されます。
表示形式入力値表示例

d(aaa) 2018/1/23 23(火)

d(aaaa) 2018/1/23 23(火曜日)

d(ddd) 2018/1/23 23(Tue)

d(dddd) 2018/1/23 23(Tuesday)

日本語が混ざった日付を表示したい

2011年9月25日とか平成23年9月25日のように日本語交じりで表示したい。
二桁の数値を0付きで表示するときはmm　dd　のように2つ使います。文字の部分はダブルクォーテーションでくくります。

表示形式	入力値	表示例
yyyy"年"m"月"d"日"	2018/1/23	2018年1月23日
yyyy"年"mm"月"dd"日"	2018/1/23	2018年01月23日

yy"年"m"月"d"日"	2018/1/23	18年1月23日
yy"年"mm"月"dd"日"	1995/1/23	95年01月23日

ggge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	平成30年1月23日
gggee"年"mm"月"dd"日"	1995/1/23	平成07年01月23日

ge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	H30年1月23日
gge"年"m"月"d"日"	1995/1/23	平7年1月23日

数字の部分を漢数字で表示したい。
表示形式で[DBnum1]～[DBnum2]を指定します。なお、[DBnum3]は全角の数字、[DBnum4]は半角の数字になります。

表示形式	入力値	表示例
[DBNum1]ggge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	平成三十年一月二十三日
[DBNum2]ggge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	平成参拾年壱月弐拾参日
[DBNum3]ggge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	平成３０年１月２３日
[DBNum4]ggge"年"m"月"d"日"	2018/1/23	平成30年1月23日

日付の表示形式で西暦または和暦を選択する　　　 topへ

[ホーム]タブの数値グループにあるダイアログボックス起動ツールをクリックします。
なお、セルの書式設定ダイアログボックスを表示するショートカットキーは　[Ctrl]+[1] です。
セルの書式設定ダイアログボックスが表示されます。
「表示形式」タブを選択します。
分類で「日付」を選択して、カレンダーの種類で「グレゴリオ暦」を選択すると、西暦での表示形式を選択することができます。
カレンダーの種類で「和暦」を選択すると、和暦での表示形式を選択することができます。

和暦と西暦を併記する　　　 topへ

西暦(和暦)の併記方法

2つの表示形式を組み合わせれとこと表示できます。
[ユーザー定義]を選択して、　yyyy年（ggge年）　と入力して、[OK]ボタンをクリックします。
Excelが内部で処理して、　yyyy"年"(ggge"年")　と文字列部分をダブルクォーテーションで囲んでくれます。

↓

和暦(西暦)の併記方法

~~しかし、逆の　和暦(西暦)　は表示形式で表示することができないようです。~~（併記する方法が書いてありました 2021/6/12)
なんと、タイ語仏暦の表示形式を利用する方法でした。
仏暦の表示形式　bbbb"年"m"月"d"日"　とすると、西暦に543年を足した年になります。
(この表示形式が標準で準備されていました。たぶん仏教界で使用されることがあるため日本語でも利用できるようになっているのかも・・・)
和暦(西暦)といった形での併記をするには下図のような表示形式にします。
Excel2013以前では　[$-411]ggge"年"(bbbb"年")m"月"d"日"　とします。
Excel2016以降では　[$-ja-JP]ggge"年"(bbbb"年")m"月"d"日"　となります。
Excel2007の頃には以下のような表示形式でもOKだったような記事を見かけましたが、Excel for Microsoft365では再現できませんでした。
[$-411]ggge"年("yyyy"年)"m"月"d"日"　とか　ggge"年("[$-409]yyyy"年)"m"月"d"日"　は現在はNGでした。
なお、$-409 は英語 (U.S.)のロケールIDです。

日付の表示形式の書式　　　 topへ

年の書式記号

書式記号	入力値	設定例	表示例	説　　　　明
y	2004/7/8	yy	04	西暦の年を下2桁表示します。 00～99が表示できます。
y	2004/7/8	yyyy	2004	西暦の年を4桁で表示します。 1900～9999が表示できます。
g	2004/7/8	ge	H16	元号のアルファベット1文字が表示されます。 M,T,S,Hが表示できます。
		gge	平16	元号の1文字が表示されます。明,大,昭,平
		ggge	平成16	元号が表示できます。明治,大正,昭和,平成
e	1994/7/8	ggge	平成6	元号の年が1桁表示になります。
e	1994/7/8	gggee	平成06	元号の年が2桁表示になります。
r	1994/7/8	r	06	「ee」と同じです。
r	1994/7/8	rr	平成06	「gggee」と同じです。

月の表示形式

書式記号	入力値	設定例	表示例	説　　　　明
m	2004/7/8	m	7	月数を表示します。 1～12が表示できます。
		mm	07	月数が2ケタで表示されます。一桁の時は頭に0が付きます。 01～12が表示できます。　1～9は01～09と0付で表示されます。
		mmm	Jul	月名が英語の省略形で表示されます。 Jan～Dec
		mmmm	July	月名が英語で表示されます。 January ～ December
		mmmmm	J	月名が英語の頭文字で表示されます。 J(1月),F,M,A,M,J,J,A,S,O,N,D(12月)

日の表示形式

書式記号	入力値	設定例	表示例	説　　　　明
d	2004/7/8	d	8	日数を表示します。 1～31が表示できます。
d	2004/7/8	dd	08	日数が2桁で表示されます。一桁の時は頭に0が付きます。 01～31が表示できます。

曜日の表示形式

書式記号	入力値	設定例	表示例	説　　　　明
d	2004/7/8	ddd	Thu	曜日が英語の省略形で表示されます。 Sun～Sat
d	2004/7/8	dddd	Thursday	曜日が英語で表示されます。 Sunday～Saturday
a	2004/7/8	aaa	木	曜日の頭文字が表示されます。日～土
a	2004/7/8	aaaa	木曜日	曜日が表示されます。日曜日～土曜日

カレンダーで「グレゴリオ暦」を選択した、西暦での日付の表示形式
下表は表示形式で選択できる選択肢と表示例、表示形式を表示しています。

表示形式に変化があったようです。Excel2016では日本のロケールIDの[$-411]を指定すると、[$-ja-JP] といった具合に変換されています。
ロケールIDの使い方が変わっているようです。[$-x-sysdate]というのはシステムの日付形式ということのような気がします・・・
ちなみに、Excel2013以前では[$-411]を使ってください。[$-ja-JP] は使用できないようです。（2018/1/19 記)

Excel2013以前のバージョンでは下表の[$-en-US]は[$-409]に置き換えてください。

選択肢	入力値	表示	表示形式
*2012/3/14	2018/5/23	2018/5/23	yyyy/m/d
*2012年3月14日	2018/5/23	2018年5月23日	[$-x-sysdate]dddd, mmmm dd, yyyy
2012年3月14日	2018/5/23	2018年5月23日	yyyy"年"m"月"d"日";@
2012年3月	2018/5/23	2018年5月	yyyy"年"m"月";@
3月14日	2018/5/23	5月23日	m"月"d"日";@
2012/3/14	2018/5/23	2018/5/23	yyyy/m/d;@
2012/3/14 1:30 PM	2018/5/23	2018/5/23 12:00 AM	[$-en-US]yyyy/m/d h:mm AM/PM;@
2013/3/14 13:30	2018/5/23	2018/5/23 0:00	yyyy/m/d h:mm;@
3/14	2018/5/23	5/23	m/d;@
3/14/12	2018/5/23	5/23/18	m/d/yy;@
03/14/12	2018/5/23	05/23/18	mm/dd/yy;@
14-Mar	2018/5/23	23-May	[$-en-US]d-mmm;@ Excel2013以前では [$-409]d-mmm;@
14-Mar-12	2018/5/23	23-May-18	[$-en-US]d-mmm-yy;@
14-Mar-12	2018/5/23	23-May-18	[$-en-US]dd-mmm-yy;@
Mar-12	2018/5/23	May-18	[$-en-US]mmm-yy;@
March-12	2018/5/23	May-18	[$-en-US]mmmm-yy;@
M	2018/5/23	M	[$-en-US]mmmmm;@
M-12	2018/5/23	M-18	[$-en-US]mmmmm-yy;@

カレンダーの種類で「和暦」を選択したときの日付の表示形式
- Excel2016では日本のロケールIDと思われる　[$-ja-JP]　が頭についています。
  Excel2013以前では　[$-ja-JP]を[$-411] に置き換えてください。
選択肢入力値表示表示形式

H24.3.14 2018/5/23 H30.5.23 [$-ja-JP]ge.m.d;@

平成24年3月14日 2018/5/23 平成30年5月23日 [$-ja-JP]ggge"年"m"月"d"日";@

AM,PMを午前、午後と表示したいときは、下表のように指定すればよさそうです。

入力値表示表示形式

2018/5/23 2018/5/23 12:00 午前 [$-ja-JP]yyyy/m/d h:mm AM/PM;@
サポートされている国/地域および言語がMSDNにあります。ここの国/地域コードが使われているようです。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/aa751023.aspx
ロケール ID (LCID) の一覧
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc392381.aspx
Excel2016では、ここのIDで入力すれば、Excelが変換してくれるみたいです。
試しに韓国のロケールID [$-412] を指定すると、[$-ko-KR] に変換されます。
- 何と表示されているのかわかりませんが、ハングル文字らしいのはわかります・・・(-_-;)

月を英語で表示したい　　　 topへ

mの数によって表示が変わります。

表示形式	入力値	表示例
(日月年)
dd mmmm yyyy	2018/1/23	23 January 2018
dd mmm yyyy	2018/1/23	23 Jan 2018

(月日年)
mmmm dd yyyy	2018/1/23	January 23 2018
mmm dd yyyy	2018/1/23	Jan 23 2018

曜日も同じセルにかっこ付きで表示したい　　　 topへ

a　や　d　の数によって表示が変わります。
- 表示形式を　yyyy"年"m"月"d"日"(aaa)　とすると、2011年9月25日(日)　と表示されます。

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