令和3年分確定申告に医療費集計フォーム(平成29年以降分用)を利用する


「医療費集計フォーム(平成29年分以降用)」をダウンロードする
入力・集計用のExcelファイルを作成する
ピボットテーブルで集計したデータを医療費控除の明細書にコピペする方法

令和3年分確定申告に医療費集計フォーム(平成29年以降分用)を利用する       Topへ

入力用「医療費集計フォーム」を作成する理由       Topへ

使用方法

「医療費集計フォーム(平成29年分以降用)」をダウンロードする      Topへ

  1. 「医療費集計フォーム」とは、その年中において支払った医療費の内容を表計算ソフト等で入力するためのファイルで国税庁のサイトからダウンロードすることができます。
  2. 令和3年分のものも Excelのシートには Ver.3.1 と昨年と同じバージョン ナンバーが表記されています。
    ダウンロードは 国税庁 確定申告書等作成コーナーの [医療費集計フォーム]ボタンをクリックします。
    hhttps://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
  3. 医療費集計フォームのページが表示されます。
    https://www.keisan.nta.go.jp/r3/syotoku/ta_iryouhi_form_download.jsp?taxYear=21#bbctrl
    [医療集計フォームダウンロード(平成29年分以降用)]ボタンをクリックすると、ファイルがダウンロードできます。
  4. 令和3年分も前年のものと同様です。ただ、ファイル名が iryouhi_form_v3.xlsx となっていました。
    Excelで読み込むと[読み取り専用]となりますので、名前を付けて保存します。

入力・集計用のExcelファイルを作成する (2019/2/5 Ver3.1を利用したものに編集しなおしました)

  1. 国税庁のHPからダウンロードした「医療費集計フォーム Ver3.1」ファイルから、A1:J18 を選択して、新しいファイルに貼り付けます。
    ちなみに、この新しいファイルは保護されていませんので、シートを改変することが可能になります。
    なぜか8行目が非表示になっていましたので、8行目に各列の見出しを入力しました。(テーブルの列見出しとして使用します)
    元のシートでは列見出しが6行目と7行目と複数行を使って作成されているので都合が悪いためです。
  2. 入力を楽にするため、医療を受けた人と病院・薬局の名称はリストから選択するようにしました。
    Sheet2のB2:B12に病院名などを入力し、E列に医療控除の対象となる人の名前を入力します。
    B2セルを選択して、[挿入]タブの[テーブル]をクリックします。
  3. テーブルの範囲が正しいのを確認して[OK]ボタンをクリックします。
  4. テーブルツールタブのテーブル名に「病院名」と入力しました。(このテーブルの名前を「病院名」としました)
  5. 同様に、E2:E7セルもテーブルに変換して、テーブル名を家族としました。
  6. Sheet1のB9セルを選択して、[データ]タブの[データの入力規則]をクリックします。
  7. 入力値の種類で「リスト」を選択します。
    元の値に =INDIRECT("家族") と入力します。INDIRECT関数を使って、テーブルを指定します。
  8. ドロップダウンリストで家族の名前を選択して、入力できるようになりました。
  9. Sheet1のC9セルを選択して、[データ]タブの[データの入力規則]をクリックします。
    ここでは元の値に =INDIRECT("病院名") と入力します。
  10. 病院名や薬局名を選択して入力できるようになりました。
  11. B9:C9セルを選択して、オートフィルボタンを下方向へドラッグして、入力規則をコピーします。
  12. 診療・治療、医薬品購入、介護保険サービス、その他の医療費は「空欄と該当する」をリストから選択できるように作成されています。
    元のファイルでは入力規則のリストが設定してあります。
  13. A8:J18セルを選択して、[挿入]タブの[テーブル]をクリックしてテーブルに変換します。
  14. 医療費の入力データのテーブル名は「医療費」としています。
    テーブルツールの[デザイン]タブのテーブル名に「医療費」と入力しました。
  15. C3セルの数式は  =IF(0=SUM(H9:H18),"",SUM(H9:H18)) となっているか確認します。
    データが追加されると、テーブルの行に合わせて数式は修正されます。
  16. C4セルの数式は =IF(0=SUM(I9:I18),"",SUM(I9:I18)) となっているかを確認します。
  17. 下図のように領収書のデータを入力します。
    入力規則のリストは [Alt]+[↓]キーで開くことができます。リスト内の値は[↓]または[↑]キーで選択して[Enter]キーで入力できます。

入力を手早くする

ピボットテーブルで集計する

  1. データリスト内を選択して、[挿入]タブの[ピボットテーブル]を実行します。
    テーブル/範囲に 医療費 とデータを入力するテーブル名を指定します。
    ピボットテーブルの配置場所は Sheet3!B2 としました。
  2. ピボットテーブルを使うと集計も簡単にできます。
    これを医療費控除の明細書に転記します。
  3. 控除額の計算は下図のような計算式で計算できます。下図はダミーデータです。
    上記のExcelファイルで支払った医療費はD3セル、補填される金額は D4セルで計算されたものを参照するか、手入力します。
    所得金額の合計額も手入力します。

医療費控除の明細書を作成するのに「医療費集計フォーム」を利用する

ピボットテーブルで集計したデータを医療費控除の明細書にコピペする方法

  1. ピボットテーブルで集計した表を別のシートにコピーします。
    貼り付けるようと同じように変形します。
    右の列に連番を入力します。さらに下の行に同じ連番を入力します。
  2. 連番を入力した F列で昇順に並べ替えます。
    1行おきのデータに細工できました。
  3. 名前と病院名の欄は2列が結合されているので、2列分に変形します。
    空欄のD列とF列を作成しました。
  4. C2:E25セルを選択して、[Ctrl]+[C] でコピーします。
  5. 医療費控除の明細書の貼り付ける先のセルを選択して、[Ctrl]+[V] で貼り付けます。
    貼り付けのオプションで [数式]を選択します。
    [値]で貼り付けるとエラーが出て貼り付けることができません。
  6. 結合セルに貼り付けることができました。
  7. 金額は2行*4列のセルが結合されているので、下図のようにセル範囲を選択して、[Ctrl]+[C] でコピーします。
  8. 貼り付ける先のセルを選択して、[Ctrl]+[V] で貼り付けます。
    貼り付けのオプションで [数式]を選択します。
  9. 結合セルに貼り付けることができました。

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