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統合機能を使って重複データを集計する
統合機能を使って重複データを集計する:Excelの基本操作
ここでは重複したデータを集計する方法を説明しています。重複した項目を一つにまとめて計算をする方法として統合の機能を利用しています。
なお、関数を使っても計算する方法がありますので、併せて紹介します。
統合の機能を使って集計する
関数を使って集計する
UNIQUE関数,FILTER関数を使って集計する
統合の機能を使って集計する
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医療費控除のシートを作成して気づいたのですが、
医療費控除のデータを手早く入力するためのシートを作成する
ではピボットテーブルの機能を使って集計を行いました。
ピボットテーブルに慣れていない方にはちょっとハードルが高いものかもしれません。
そこで統合という機能を使って集計してみたいと思います。
集計するデータは、下図のように並べ替えたテーブルのデータを使います。
このデータはSheet1に入力されています。
別のシートSheet3を使って統合します。
Sheet3のB2セルのテーブルのデータを結合する数式を入力します。
B2セルには
=Sheet1!C5&"_"&Sheet1!D5&"_"&Sheet1!E5&"_"&Sheet1!F5&"_"&Sheet1!G5
として各フィールドのデータを _ (アンダーバー)でつないでいます。
_ (アンダーバー)は 「ろ」と印刷されているキーに書かれています。右Shiftキーの左隣のキーです。
[Shift]キーを押しながら「ろ」のキーを押すと入力できます。
C2セルには =Sheet1!H5 、D2セルには =Sheet1!I5 とテーブルのセルを参照しています。
B2:D2セルをデータの行数分下方向へコピーします。
G2セルを選択して、[データ]タブの[統合]を実行します。
統合の設定 ダイアログボックスが開きます。
集計の方法が「合計」になっているのを確認します。
統合元の範囲にカーソルを表示し、データ範囲を設定します。データ範囲をマウスでドラッグして指定してもよいのですが、データ範囲は B2セルを選択して、 [Shift]+[Ctrl]キーを押した状態で [→][↓]キーを押してセル範囲を設定できます。
[追加]ボタンをクリックして、統合元はデータ範囲を登録します。
統合の基準では「左端列」にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。
各フィールドのデータが _ (アンダーバー)で結合したデータで集計ができました。
_ (アンダーバー)で結合したデータをばらして元のフィールドに分けます。
まずデータを表示する列を作成します。G列との間に4列の空欄を作ります。
H:I列のデータを右の方へ(L:M列へ)移動します。データ範囲を選択してドラッグすれば移動できます。
G列の結合したデータを選択します。[データ]タブの[区切り位置]を実行します。
区切り位置指定ウィザード 1/3が表示されます。 [次へ]ボタンをクリックします。
区切り位置指定ウィザード 2/3が表示されます。
その他のチェックボックスをクリックしてチェックを入れ、ボックス内に _ (アンダーバー)を入力します。
「完了」ボタンをクリックします。
結合されていた各データが分解できました。
統合の機能を使った集計ができました。
関数を使って集計する
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重複していない項目を残す必要があります。
上記では各項目を結合しましたが、ここでは「重複の削除」を利用します。
元のデータから重複するデータを除きたい部分、重複しないデータとしたい部分を他の部分にコピーします。
下図では A:I列のテーブルから C:G列をコピーして、L:Q列に値貼り付けしています。
コピー先のL4セルを選択して、[データ]タブの[重複の削除]を実行します。
重複の削除 ダイアログボックスが表示されます。
「先頭行をデータの見出しとして使用する」にチェックが入っているのを確認します。
列に表示された各項目にチェックが入っているのを確認します。
[OK]ボタンをクリックします。
重複したデータが削除され、重複していないデータ14個が残りました。
あとは各データの合計の計算を行えばよいので、SUMIFS関数で数式(計算式)を作成します。
Q5セルの数式は
=SUMIFS(H$5:H$119,$C$5:$C$119,$L5,$D$5:$D$119,$M5,$E$5:$E$119,$N5,$F$5:$F$119,$O5,$G$5:$G$119,$P5)
としました。
数式は右、下へオートフィルでコピーすれば完成です。
複合参照を使っているので判読しにくいですが、カラーリファレンスでどうにかわからないでしょうか・・・
UNIQUE関数,FILTER関数を使って集計する
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Excel for Microsoft365ではUNIQUE関数,FILTER関数を使うことができます。
これらの関数を使うと重複しないデータを抽出して、非常に簡単に計算ができます。
元のデータをテーブルに変換したものを使っています。テーブル名はテーブル1です。
B2セルに =UNIQUE(テーブル1[[医療を受けた人]:[治療内容、医薬品名など]]) と入力します。
G2セルに
=SUM(FILTER(テーブル1[支払った医療費、
交通費(単位:円)],
(テーブル1[医療を受けた人]=B2)*(テーブル1[続柄]=C2)*
(テーブル1[病院などの所在地]=D2)*(テーブル1[病院などの名称]=E2)*
(テーブル1[治療内容、医薬品名など]=F2),"無し"))
と入力して、下方向へ数式をコピーします。
H2セルに
=SUM(FILTER(テーブル1[左のうち、補填される金額(単位:円)],
(テーブル1[医療を受けた人]=B2)*(テーブル1[続柄]=C2)*
(テーブル1[病院などの所在地]=D2)*(テーブル1[病院などの名称]=E2)*
(テーブル1[治療内容、医薬品名など]=F2),"無し"))
と入力して、下方向へ数式をコピーします。
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