エクセル2010基本講座：数値の表示形式

2021/07/07

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数値の標準の表示形式

数値の表示形式を設定するセルまたはセル範囲を選択します。
[ホーム]タブの数値グループにある数値の書式のプルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を展開します。
「数値」を選択します。
既定で準備されている数値の表示形式が設定されました。
マイナスの値(負の値)はカッコでくくられ赤色で表示されます。また桁区切りは表示されません。
この表示形式がどのような設定になっているのかを確認します。
「ホーム」タブの数値グループにあるダイアログボックス起動ツールをクリックします。
セルの書式設定を表示するショートカットキーは　[Ctrl]+[1](テンキーの1は使用不可)です。
「表示形式」タブの分類で「数値」が表示されます。
負の数の表示形式で(1234) が設定されているのがわかります。
また、ここでは小数点以下の桁数の指定と、桁区切りの使用を指定することができます。
桁区切りを使用する設定に変更し、負の数の表示形式を　-1234　に変更します。
数値の表示形式を下図のように変更することができました。

数値の標準の表示形式(ユーザー定義)

ここで設定した表示形式を確認するには、設定したセルを選択して表示形式のユーザー定義を選択すると確認することができます。
上記のように設定した場合は表示形式が　#,##0_);[赤](#,##0)　となっているのがわかります。
- #,##0_);[赤](#,##0)　は3ケタ以上の時は桁区切りをするように指定されています。
  #,##0_);[赤](#,##0)　は数値の後ろに ) (半角のカッコ) と同じ幅の空白を付けることを指定しています。
  これは負の値の時に　[赤](#,##0)　と指定して赤色のフォントでかっこでくくるという書式を指定しているので、負の値と1桁の表示位置を合わせるためです。
変更した数値の表示形式を確認してみます。
「#,##0_ 」となっています。
- _(アンダーバー)の後ろには半角のスペースが入力されています。 (半角のスペース) と同じ幅の空白を付けることを意味します。

数値の書式記号

ユーザー定義で数値の表示形式を指定する時の書式に使用する記号

書式	説　　　　明
#	１桁の数字を示します。「0」は表示されません。 # の数だけ桁数が指定され、その桁数に満たないところの桁は表示されません。 (例：入力値　10、表示形式が###　と3桁指定のときは　10　と表示される。) 指定した桁数を超えるときは表示されます。 (例：入力値　1000、表示形式が#　と1桁指定のときは　1000　と表示される。)
0	１桁の数字を示すが、指定したゼロの桁数だけ常にゼロが表示されます。
?	数値の小数点を揃えるために、整数部と小数部の余分なゼロがスペースで表示されます。桁数の異なる複数の小数を揃えて表示する場合に使います。
, (カンマ)	数値の桁を区切ります（1000単位)。後につけると、数値を 1000 で割って小数部は四捨五入して表示されます。

そのほかの書式記号

書式	説　　　　明
_ (アンダーバー)	_ (アンダーバー)の後ろに入力した文字と同じ幅の空白を開けます。
* (アスタリスク)	* (アスタリスク)の後ろに入力した文字を繰り返し表示します。

分類「数値」で選択することができる表示形式は下図のようになります。
正の値、負の値、ゼロ値の表示形式を設定することができます。なお、ここでは桁区切りはオフにしました。
- 表示形式　0_ は　_ (アンダーバー)の後ろに半角スペースが入力されています。(半角スペースと同じ幅のスペースを空けることを意味します)
  "△ "と"▲ "は▼マークの後ろに半角スペースが入力されています。
分類「数値」で選択することができる表示形式で桁区切りをオンにすると、下表の表示形式になります。
0 が　#,##0 に置き換わった表示形式になります。

表示形式のショートカットキー

よく使われる表示形式にはショートカットキーが割り当てられています。
標準の表示形式にするショートカットキーは　[Ctrl]+[Shift]+[ ^ ]　です。
桁区切りのショートカットキーは　[Ctrl]+[Shift]+[1]　です。
通貨形式は　[Ctrl]+[Shift]+[$]　です。頭に　\ (円記号)が表示された桁区切りの表示になります。
[Ctrl]+[Sift]+[%]　は小数値をパーセント表示にします。
[Ctrl]+[Sift]+[#]　はシリアル値を日付の表示形式にします。
[Ctrl]+[@] は小数値(シリアル値)を時刻の表示形式にします。
[Ctrl]+[^]　は指数形式の表示にします。

表示形式と表示例(ユーザー定義の表示形式)

以下の例で分かるように、表示桁数に四捨五入されて丸めて表示されます。
元の値(入力値)は変わっていません。表示だけがかわります。計算時には元の値(入力されている値)が使用されることに注意してください。
表示形式はセミコロンで区切って、正の数値の書式;負の数値の書式;ゼロの書式;文字列の書式　と4つの書式を設定することができます。
実用的ではありませんが　#,##0;\ -#,##0"円"; -- ;[赤]@　と設定した例です。
- 正の数値は桁区切りを表示する　 #,##0
- 負の数値は数値の前に￥記号を表示し、マイナスを付けた桁区切りの数値で、後ろに￥と文字を付けます　\ -#,##0"円"
- ゼロの場合は　--　と表示します。--
- 文字列は赤文字で表示します。　[赤]@
分類「ユーザー定義」で選択できる表示形式は下表の通りです。
- 表示形式　_ * #,##0_ ;_ * -#,##0_ ;_ * "-"_ ;_ @_ 　は　アンダーバーの後ろに半角スペースがあります。また、アスタリスクの後ろにも半角スペースがあります。
  正の値の表示形式　_ * #,##0_ ;はアンダーバーの後ろに半角スペースを先頭と、最後に配置してありますので、頭(先頭)に半角スペースを開け、最後(後ろ)にも半角スペースを空けます。
  中の数値は桁区切りありの表示形式になります。　* (アスタリスクと半角スペース)がありますので数値の先頭とセルの先頭との間を半角スペースで埋める設定になっています。
- _ \* #,##0_ ;　も上記と同じですが、円マークの後ろを半角スペースで埋める設定になっています。

桁区切りを入れたい

#,##0　とします。値が「0」のときは「0」と表示されます。
なお、桁数が百万以上と多くても　#,##0 で桁区切りができます。#,###,##0　のように書かなくてもOKです。
#,###　とします。値が「0」のときは「0」は表示されません。

指定の桁数で表示したい

小数点以下を2桁で表示したいときは　0.00　とします。
小数点以下を2桁で「0」の表示をしたくないときは　0.??　とします。
0のときは0.　とドットが表示されます。
- 0.??;-0.??;0_._0_0　のようにすると、桁位置を揃えて　0　と表示できます。
  正の数の書式;負の数の書式;ゼロの書式の順番で表示形式を指定します。
  _　(アンダーバー)は後ろの文字と同じ幅の空白を設けることができる書式記号です。

千単位、百万単位で表示したい

#,##0,　とすると千単位で表示されます。表示形式の最後に ,(カンマ)が1個ついています。
#,##0,,　とすると百万単位で表示されます。表示形式の最後に ,(カンマ)が2個ついています。

表示形式入力値表示例

#,##0, 0 0

1234 1

1234567 1,235

#,##0,, 0 0

12000 0

12345678 12

1234567890 1,235
カンマ1個とドット(小数点)1個と組み合わせると、下表のように1000で割った数値で、小数点1桁目を四捨五入した数値に表示します。

表示形式入力値表示例

#,##0.0, 0 0.0

12345 12.3

1234567 1,234.6

整数値の頭に0を付けて表示する

001、010　といった感じで、3桁で表示しますが2桁や１桁の時は頭に0を付けて表示します。
3桁で表示したいときは表示形式で　[$-411]000　と日本のロケールIDと 0(ゼロ)を3個並べます。
なお、Excel2016では、設定後このセルの書式設定を見ると　[$-ja-JP]000　に変換されていました。（2018/1/20 記)
Excel2013以前では数字のロケールIDを使用します。Excel2016では[$-411]000が[$-ja-JP]000に変換されます。

表示形式	入力値	表示例
[$-411]000	1	001
または	12	012
[$-ja-JP]000	123	123
	1234	1234

[$-411]0000	1	0001
または	12	0012
[$-ja-JP]0000	123	0123
	1234	1234

この表示形式にはバグがあるようです。ユーザー定義で　000　と設定すると、中国(台湾)に設定されるようです。
0000はポルトガル語といった具合になるので、ロケールIDを付けるのが望ましいようです。
Excel で特定のユーザー定義表示形式を設定するとロケールが変更される
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/418194

数値の後ろに円　といった単位記号を表示したい

表示形式の後ろに単位記号「円」を付け加えます。
入力は数値を入力します。
#,##0"円"　と設定すると、桁区切りがついた表示形式で　後ろに文字の円　が表示されます。
この表示形式だとセルの値は数値なので計算ができます。

表示形式入力値表示例

#,##0円 123 123円

1200 1,200円

金額を　12万7000円　と表示したい

9999以上の数値に　万を表示する必要がありますので、ユーザー定義で　[>9999]#"万"###0"円";#,##0"円"　としました。

色の書式、条件を付けた書式

書式	入力値	設定例	表示例	説　　　　明
[　]	123	[赤]#,###	123	色の名前 (8 色) を指定して、文字色を指定します。黒、青、水、緑、紫、赤、白、黄　が使用できます。
[　]	123	[色4]#,###	123	[色n]　nは0～56：カラーパレットの色を指定します。
[　]	[青][>100]##0;[緑][<50]##0;[赤]##0
	120		120	100より大きいと青色
	40		40	50より小さいと緑色
	60		60	それ以外は赤色
[DBNum1]	123	[DBNum1]#,###	一二三	数値を漢数字で表す。 (注)Excel2002以降では日本のロケールIDの[$-411]を指定しないと、保存後に開くと[$-FFFF]が設定される不具合があるようです。例：[DBNum1][$-411]0
[DBNum1]	123	[DBNum1]G/標準	百二十三
[DBNum2]	123	[DBNum2]#,###	壱弐参
[DBNum2]	123	[DBNum2]G/標準	壱百弐拾参
[DBNum3]	123	[DBNum3]#,###	１２３
[DBNum3]	123	[DBNum3]G/標準	百2十3

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